夏風邪をひいたとき喉の痛みがつらいのが悩みのタネですよね。
なかなかよくならず長引いてしまうのが特徴の夏風邪、咳も止まりにくく、とてもしんどいと思います。
そんなしつこい夏風邪のときに効果的なのがはちみつ!
はちみつには殺菌効果などもあり、咳や喉の痛みを抑えるのに役立ちます。
ただ蜂蜜をとるにしても、食べる量や取り方を工夫するとより効果が期待できます。
そこで、はちみつを使った簡単なレシピなども併せてご紹介していきます。
夏風邪の咳を止める方法はちみつが効果的な理由
夏風邪の原因となるウイルスには「これが効く」という抗生物質がないため、自分の免疫力のみで治さなければなりません。
また夏風邪はいったんひいてしまうと長引く傾向にあるため、喉の痛みが治まったあとでも咳だけが残ってしまうことが多いのです。
そんなときに積極的に摂りたいのがはちみつなのです。
なんでハチミツがしつこい咳に効果があるのか?
実は蜂蜜には抗炎症作用や抗酸化作用があり、それらが咳の改善に作用すると考えられているからなのです。
そしてはちみつには殺菌力、抗菌力に優れているという利点もあり保湿力も高いため、喉が乾燥してイガイガしてしまうときになめるとよくなります。
「市販の咳止め薬を飲むよりも、はちみつをなめる方がよい」と言われるくらい、はちみつは喉や咳に効果を発揮するのです。
例えば代表的な咳止め薬のひとつに「デキストロメトルファン」という薬があるのですが、はちみつはこの薬に匹敵する効果が期待できるという報告もあります。
ちなみに咳だけでなく、はちみつを舐めると痰の切れも良くなります。
また天然はちみつはビタミンB1・B2・葉酸などのビタミン類・カルシウム・カリウム・鉄・豊富なミネラル・アミノ酸・クエン酸・ポリフェノールなど150種類以上もの栄養成分が豊富に含まれているため、とても栄養価の高い食品なのですね。
風邪で体力が落ちているときなどは、栄養も豊富にあるハチミツを摂取すると免疫力を高める期待もできます。
はちみつの摂取量は一日どれくらい?
体によいとされている蜂蜜ですが、あれだけ甘いと一日に食べてよい量がどれくらいのものか、気になりますよね。
ですが実はハチミツの1日の摂取量には決まりがないため、そんなに気にする必要はないと言えます。
どう考えても大量に食べることもないでしょうし、スプーン2~3杯ほどが目安になります。
カロリーも砂糖に比べて1/3なので、太るかも…という心配はしなくてよいでしょう。
ただ甘いものには変わりありませんので、食べたあと口の中をすすぐことはお忘れなくです。
はちみつを食べるタイミングですが、朝起きたとき・もしくは寝る1時間前などにスプーン1杯を目安にするとよいです。
はちみつの注意点
これだけよい効果が期待できるハチミツですが、実は誰でも食べてよいというわけではありません。
厚生労働省のページでは、はちみつに関して以下のような注意喚起がされています。
- 1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。
- ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
- ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
赤ちゃんは腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出す恐れがあります。
乳児ボツリヌス症は最悪死に至るケースもありますので、1歳未満の赤ちゃんにはくれぐれも与えないようご注意ください。
1歳以上の方にとっては蜂蜜はリスクの高い食品ではありませんので、赤ちゃんでない限り摂取するときに心配する必要はありません。
咳が止まらないときのはちみつの取り方
はちみつの摂り方も色々ありますが、やはり一番のおすすめは
- 加熱していない天然の純粋はちみつを、そのままなめること
これに限ります。
ハチミツも純粋なものばかりではなく、成分表を見ると添加物が入っている物もありますので、「はちみつ」とだけ記載されているものを買うようにしましょう。
はちみつには色々な種類がありますが、特に効果が期待されるのが「マヌカハニー・アカシアはちみつ・そばはちみつ」になります。
ただしマヌカハニーは高価ですし、アカシアやそばは手に入りにくいかと思いますので、「純粋蜂蜜」であればどの種類でもよいでしょう。
それと、蜂蜜は65℃以上で加熱してはいけないと言われています。
ハチミツに含まれるビタミンやミネラルなどの成分が、加熱することによって壊れてしまうからです。
熱々の紅茶やお湯に溶かすのではせっかくの栄養素がもったいないですし、そのままなめて摂るのが一番効果があります。
ちなみになめ方にもコツがありまして、そのまま飲み込んでしまうのではなく喉の中程でゆっくりと転がすようになめるのがおすすめです。
できるだけ時間をかけてゆっくりとなめて溶かす感じですね。喉に行き渡らせるように摂るのがポイントです。
あとおすすめなのが「はちみつ大根」です。作り方は以下の通りです。
はちみつ大根の作り方
■大根・・・5~6cm(皮をむいて1cm角に切っておく)
■はちみつ・・・大さじ4~5杯
①容器に角切りにした大根を入れ、はちみつをまんべんなく回しかけよく混ぜます。
②冷蔵庫で3時間ほど寝かすと大根から水分が出てきますので、水分がある程度出切った大根は取り出します。
③できあがったシロップは冷蔵庫で3~4日持ちますので、朝起きたときか寝る1時間前に飲みましょう。はちみつは底に沈みやすいので、下からよく混ぜてください。
お好みによってお水か熱すぎないお湯で薄めて飲んでもいいですし、生姜の絞り汁を加えたり、リンゴの角切りを加えたり、もしくは大根をすりおろしてハチミツと一緒に食べるのもおすすめです。
取り出した大根もそれはそれでおいしいので、食べれそうなら食べてみて下さいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
夏風邪で長引く咳を止める方法として、今回はハチミツをご提案させていただきました。
摂取量や摂り方もひと工夫することで、より咳き止めの効果が期待できますので、ぜひ一度お試しください。
ただあまりにも咳が止まらないと咳喘息になってしまう可能性もありますので、民間療法もよいですが一度内科で診てもらう方がいい場合もあります。
咳をするだけでも体には相当な負担がかかりますし、しっかりと睡眠をとって少しでも早くよくなるようお過ごしくださいね。
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