夏風邪を引いてしまうと、いつものように食事がとれませんよね。
症状にもよると思いますが、大体は口の中や喉が痛くなったり、吐き気があったり、下痢の痛みで食事どころではなかったり。
いつもなら食べられるものでも、容易には飲み込めなかったり、色々と辛いですよね。
できれば症状ごとに効果的な食べ物や、摂るべき栄養素など知っておきたいものです。
それに夏風邪のときだからこそ、避けておきたい食材や食べ物もあるのです。
そこで簡単に作れてすぐ食べられるレシピも併せて、夏風邪に効果的な食材や食べ物などをご紹介していきます。
夏風邪に効果的な食べ物とは?
夏風邪のウイルスには効果的な薬がないため、自分の免疫力のみで自然に回復するのを待つしか方法がありません。
なので免疫力を高められるような食材や栄養素を摂ることが、早く回復するための近道となります。
そこで摂るべき食材は、
卵・甘酒(米麹のもの)・豆腐・生姜・はちみつ・大根・りんご・トマト・ナス・かぼちゃ
などが特におすすめです。
卵はそれ1つで5大栄養素をほぼ補える完全栄養食なので、風邪で体力も落ち気味なときに摂りたい食材です。
甘酒はビタミンBが豊富に含まれており、甘酒に含まれるブドウ糖は即効性があるため、すぐエネルギーになりやすいのです。
また豆腐もたんぱく質が豊富に含まれていますので、肉からとれない分は豆腐などで補うとよいでしょう。
ハチミツはのどによいとされる食材ですので、咳がとまらないときや喉が痛いときはスプーン1口分をゆっくりなめるように摂ると痛みも和らぎます。
ショウガや大根も咳を鎮めたり、喉の痛みを和らげるといわれますし、食欲の増進にも役立ちます。
りんごは整腸作用が期待できる食材なので、食べにくいときはすりおろしてから摂る方がよいでしょう。
トマトやナス、かぼちゃなどの夏野菜も夏バテに効果がある食材なので、積極的に摂りたい食材です。
ただし夏風邪のウイルスで胃腸の働きが弱まっているときは、生のものは避けるようにするべきなので、トマトなどはいったん火を通してから食べるようにしましょう。
あとはおかゆやにゅうめんなど、胃に負担がかかりにくく飲み込みやすい食べ物もおすすめです。
逆に気を付けた方がよい食材や食べ方とは
風邪を引いたときによく聞くし、実際に言われるとも思うのですが…
「ビタミンBやビタミンC、あと食物繊維も摂った方がいいよ!」
「レバーとか鰻とか、レモンとかキウイとか、あとは発汗作用がある辛いものがおすすめだよ!」
これ、実際食べようと思ってもかなりキツイ物ばかりですよね。
ただでさえ喉が痛いというときに、そんな酸味や辛みのキツイ物とれるわけないって話です。
お腹が下っているときなんて、レバーやら鰻なんて消火に悪そうなもの、見るだけでもイヤですよね。
よく噛まないと食べられない食材・柑橘系のフルーツ・辛い食べ物・カフェイン・砂糖や油脂の多い食品は注意が必要です。
よく噛まなければ飲み込めないような固い食材は避けた方が無難です。
みかんやキウイなどの柑橘系のフルーツは実は消化が悪く、胃に負担をかけることがありますので、できれば控えるようにしましょう。
発汗をうながすために辛いものを、と聞くこともありますが、体力が落ちているときに発汗をさらに促すのはおすすめできません。
刺激物はのどをかえって痛めてしまう原因となりますので、酸味や辛みの多い食材は食べなくてもよいです。
カフェインが含まれる飲み物や食べ物も避けましょう。胃を悪化させる恐れがあり、さらに吐き気をもよおす可能性があります。
胃腸に負担をかけないためには砂糖や油脂を摂り過ぎないことが大事ですので、市販のお菓子や菓子パン・カップ麺などは食べないようにしましょう。
栄養をつけようとしてかえって消化不良になったら困りますから、刺激性のものや乳製品・肉類・繊維質の強いものは避けたほうがいいですね。
夏風邪のとき摂りたい栄養があるおすすめ食事レシピ
夏風邪のときでも食べやすいような簡単なレシピを症状別に載せておきますので、ご参考にされてみてくださいね。
喉が痛いとき
【はちみつ大根】
- 大根・・・5cmの厚さの角切り
- はちみつ・・・大根の半分が浸かるくらい
- 塩・・・ほんの少し(入れると大根から水分が出やすくなり、すぐ飲めるから)
まず皮をむいて5cm角に切った大根にほんの少しでいいので(入れすぎると辛くなる)入れて混ぜます。その後はちみつを上から回しかけ、再度よく混ぜます。
冷蔵庫に入れて10分もすれば出来上がりです。喉を意識して舐めるようにしてください。お好みで大根をポリポリ食べてもよいですし、塩は入れずはちみつと大根のすりおろしを食べてもOKです。
【大根とりんごのすりおろし】
- 大根すりおろし・・・コップ半分
- 林檎すりおろし(品種は何でも可)・・・コップ半分
- 水・・・コップ半分
それぞれを交互(大根→林檎→水→大根→林檎→水、、、)に一口ずつ食べます。
【おろしレンコンのスープ】
- 蓮根・・・3~4cm
- だし汁・・・400ml
- 卵・・・1個(卵白だけ入れてもおいしいです)
れんこんは皮をむいてすりおろします。鍋に蓮根とだし汁を入れて火にかけ、煮立ってきたら弱火にして1~2分煮ます。あとは卵を入れて完成。卵白だけ入れるのも食べやすくておすすめです。
しつこい咳に効く
【梅干し湯】
- 梅干し・・・大粒なら1~2個、小粒なら3~4個
- お湯・・・コップ1杯
フライパンで焼きます。水分が飛ぶくらい(焦げないよう注意)に焼いた梅をお湯に入れて完成。これは本当に咳を止めるのに効果がありますよ。
下痢のときの食事
【りんごのくず煮(りんごには整腸作用があります)】
- りんご・・・1個
- 片栗粉(くず粉があれば葛粉で)・・・大さじ1(大さじ2の水で溶いておく)
- 水・・・大さじ3
りんごは半分をいちょう切り、半分はすりおろして鍋に入れ、水大さじ3で弱火で煮ます(焦げないよう注意)。透明になったら、水で溶いた片栗粉を鍋に入れて手早くかき混ぜて、粘りが出たらできあがりです。
他にも味噌汁の上澄みや薄味の野菜スープ(具なし)などは、水分・塩分ともに摂ることができますのでおすすめです。様子を見ながら、少しずつ摂るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
夏風邪に効果的な食べ物、逆に避けた方がよい食べ物など、それぞれの食べ方や食事のレシピなどご紹介させていただきました。
口の中や喉の痛いとき、下痢でお腹が痛くて吐き気がある場合などは、飲み込むのすら一苦労ですよね。
あんまり「栄養とらなきゃ!」と気負い過ぎず、食べれるときに食べれるものを少しとる、くらいの気持ちでいいと思います。
無理やり胃や消化器官を働かせてもしんどくなるだけですからね。
なんでもほどほどに、食べ過ぎないよう気をつけましょう。
一番大事なことは栄養をとることではなく、十分な「休養」をとることです。
温かい飲み物でも飲んで、たっぷりぐっすり睡眠をとってお過ごしください。
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