見に来てくださった方へ。
初めまして。
バセドウ病歴6年の「こまめ」と申します。
これは私がバセドウ病になった原因を自分なりに分析した結果、
「あらゆるストレスがバセドウ病になる原因だった話」を記したものとなります。
稀に遺伝の関係であったり妊娠などの体内環境の変化による影響でなる方もいらっしゃるようなので、必ずしもストレスがすべての原因であるとは言えないかもしれません。
ですが私が思うに、おそらくバセドウ病になったほとんどの人が体験したことがあり、また発症の原因に大いに関わることだと思っています。
仕事を我慢し続け自分を押し殺した、生活習慣が乱れて食生活がおろそかになってしまった、悪循環が断ち切れなくなった…など。
結果見事に「バセドウ病患者」となってしまった私のような人が、これ以上増えずに済むようにと思い、この体験談が少しでも参考になればと思いました。
病気になるまでの経緯や「この時こうしていればよかった」と後悔した話、なぜこうなってしまったのか?という理由も含めて、書かせていただきます。
少し長くなりますが、できれば最後まで読んでいただければと思います。
バセドウ病になる原因のほとんどはストレスが理由?
まず「バセドウ病(バセドー病」という病気がなんなのか、何が原因でその病気にかかってしまうのか?ということについて、軽くご説明しておきますね。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは自己免疫疾患のひとつであり、甲状腺(首の前側、のどぼとけのすぐ下)から出る「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌される状態を言います。
バセドウ病になる原因ですが、複数の原因(過度のストレス・出産などによる体内環境の変化・稀に遺伝的な要因など)が関与して発症すると考えられているため、一概に「この成分が、このウイルスが、この病気の原因ですね!」と言い切れるものではありません。
それなのに、なぜ私は「きっとほとんどの人はストレスが原因」だと思い至ったのか。
あくまでもこれは私の場合での話になるのですが、
「色々なストレスを自分の体に一気に与えてしまったこと」
これがバセドウ病への始まりだったと確信しています。
私がバセドウ病になったきっかけというか、思い当たる理由や原因は、主に3つありました。
- 苛酷な職場環境で無理して働いていたストレス
- 辞めたあとの体調不良により生活習慣が乱れ昼夜逆転の生活に
- ダイエットしようとして痩せすぎたあと激しくリバウンドした
これらがたった2年の間に怒涛のように起こってしまい、ストレスの負債を処理しきれず病気になってしまったのです。
それぞれどういった経緯だったのか、1から順を追ってお話していきますね。
職場でのストレスを限界まで我慢し続けてしまった
まず病気になるきっかけになっただろうことの始まりは「仕事によるストレス」でした。
これはきっと多くの方が思い当たる節があるのではないでしょうか。
- 職場での人間関係がよくない(上司が最悪、同僚や後輩に困っている)
- 職場の環境がよくない(定時で上がれない、残業や出勤日数が多い)
- 職場で自分の意思を言えない(有休を言い出しづらい、休みを申請しづらい)
- 辞めたいのに辞めたいと言い出せない
など。私の場合は人間関係以外のほとんどが当てはまっていました。
週6日出勤は当たり前で、下手すると13日連続で出勤しなければならないことが二ヶ月に1回ありました。
一日の労働時間も6~10時間で、休憩時間は2、30分しかもらえませんでした。
それが約一年半もの間続き、心身ともに完全に限界まできてました。
それなのに「辞める」とはなかなか言い出せず、お店が潰れるまで逃げられませんでした。
これは自分の性格が招いた結果でもあったので、もっとしっかり自分のことを考えられていたら…と悔やまれます。
バセドウ病になりやすい性格の人とは
これは自分の場合だけでなく、私が病気になってから出合った人たちも含めて、自分なりに分析してわかったことです。
病気になってから3年の間で、4人の甲状腺疾患の方と出会う機会がありました。
みんな一見まったく性格が違うように思えましたが、ある共通点がありました。
- なんでも自分ひとりで頑張ろうとしてしまう
- 人に気軽に頼ることができず必要以上に抱え込んでしまう
- ああしたらこうなってしまう、など考えすぎてしまう
どうでしょうか。
あなたももしかして当てはまる部分があるのではないでしょうか。
人のことを優先して考えてしまい、自分のことは後回しにしてしまっていませんか?
それはとても素晴らしい行いだと言われることが多いでしょうが、その行為で自分の身体が気づかないうちに悲鳴をあげているかもしれません。
わたしは辞めるまでそれに気づこうとしなかったため、そのあと一気に体調を崩すことになります。
ストレスで睡眠不足と過食に悩まされることに
思えばすでにこの時点でバセドウ病の症状が髄所に表れていました。
※一般的にバセドウ病患者に表れる症状として以下があげらます。
【わかりやすい症状】
□甲状腺(のどぼとけの下辺り)が腫れて太くなる
□目が飛び出る(眼球突出)
【バセドウ病か一見判断しづらい症状】
□疲れやすさやダルさが抜けない
□感情の起伏が激しくなる
□汗が異常なほど出てくる
□脈拍が早く(100以上)動悸が激しい
□心臓の音がうるさくて眠れない
□生理不順になる
□息切れがする
□食欲旺盛になる
バセドウ病の症状は一見してわかるものと「それ疲れてるだけじゃない?」っていう微妙なものまであり、私の場合は
「疲れやすい、だるい、なんだか眠れない、息切れがする」
という症状だったため、まさかこれが病気になっているから出ている症状だとは思いつきませんでした。
おまけにタイミングも悪かったのですが、苛酷な仕事を辞めたばかりだったから、その反動でなんだか疲れやすいだけだろうと思い込んでしまったのです。
なんだか眠れないのもきっと溜めてたストレスの反動だろうなと。
夜にうまく眠れないし、それなら眠れるまで起きとくか!と。
いったん歯車が狂うと、睡眠サイクルって一気におかしくなっていくんですね。
眠気が限界まできてから眠る→朝に寝る→昼過ぎに起きる→朝~昼に寝たから夜眠れない
これを日々繰り返してしまい、完全に昼夜逆転の生活を送るサイクルを完成させてしまったのです。
こうなってくると、次に困ったのが「食事の時間」でした。
昼夜逆転してしまうと、夜ご飯を食べるのがありえない時間になるわけで、そうなると太りやすくなってしまいますよね。睡眠不足も過食になる原因になるらしく、よけい太りやすかったんです。
※今思えばこの過食も、バセドウ病の症状のひとつだったのかもしれません。
そこで私は何を思ったか、生活習慣を正そうとするのではなく
「そうだ、ダイエットしよう!」
と思い至ってしまったのですね(頑張る方向間違ってる)
で、これが思いのほかうまく行き過ぎてしまい、かえって病気を悪化させてしまうことになります。
ダイエットで痩せすぎた後リバウンドしての繰り返し
いきなりですが、酵素ダイエットってご存知でしょうか?
サプリや液体タイプがあり、お店や宣伝などでもよく見かけることがあると思います。
身体に必要不可欠な酵素は年齢を経る毎に減っていくため、食べ物から日々補う必要があるらしいのですが、それを効率よくたくさん摂るのによいとされている方法なんです。
で、わたしは見たとき「これや!」と思いました。すごく太っていたわけではなかったのですが、その当時すごく息切れしやすかったのです。
それで自分なりになんでかなと考えた結果、「生活くるって太ったのが原因だな!」と思ってしまったのです。
方法としてはいたって簡単で、最初のうちは軽い断食を行い、胃や腸をいったんきれいにしたあと徐々に回復食を摂り、短期間で痩せられるようになっています。
- 起き抜けに何倍かに希釈した酵素を規定量のむ
- 朝食の代わりにのむ
- 昼食を控えめにしてお腹がすいたらのむ
- 晩御飯を控えめにしてお腹がすいたらのむ
- これを3日間続けたら徐々に食事の量を増やす
すっごくざっくり言ったらこのような感じです。本来はもっと飲む量も食事内容も細かい指定がありましたし、日程スケジュールもガッツリ組まれていました。
…ですが、そこはまぁ極度のメンドクサがり人間の私なわけで。
決められたことをきちんと守れず、3日間全てを酵素飲料のみで過ごしてしまいます(ちなみにこの間も昼夜逆転してます)
そして回復食も実にいい加減な摂り方をしたため、その結果体重がどうなったかというと
たった2週間で52→42キロ(身長159㎝)
あばらと腰骨が完全にうきあがるくらい痩せてしまいました。
さすがに私もこんなに急激に痩せるのはとても危険だと思い、今度は頑張って太ろうと思ってしまったのです。どれだけ頭悪いんでしょう…。
そうするとですね、急激に痩せたあとって体も栄養を吸収しやすい状態になっているので、食べた分だけ太りやすくなってしまうのですよね。
そうしますと今度は60キロいくかいかないかまで体重が増えてしまい、また焦ってもとに戻そうとまた酵素断食を自己流でしてしまったのです。
この太る→急激に痩せる→すぐ太る→また痩せるを10キロ単位で繰り返してしまったのは、バセドウ病をさらに悪化させる原因となりました。
バセドウ病の原因まとめ
ここまで読んでみて、いかがだったでしょうか。
最初は仕事を我慢し続けたことによるストレスから始まり、体調不良による睡眠不足で生活習慣病になり、そして無茶なダイエットを繰り返したことによる身体への大きな負担。
その色々なストレスが積み重なって、バセドウ病へなるに至ったのだと思いました。
入り口としては「限界まで我慢してしまったこと」だったのですが、その後のことはもう完全に体調管理が行き届いていなかったことがいけなかったのだろうと思います。
自分の心や体の面倒は自分で見なければいけないことだったのに、自分以外を優先しすぎて、身体の不調などは見て見ぬふりをし続けてしまいました。
ストレスなんて誰もが持っているものであり、それを我慢するのが社会人として当たり前で。
すぐ辞めたり他の人の迷惑を考えず休むなんて、それは甘えでしかない。
果たして本当にそうなんでしょうか?
そんなわけがありません。全然当たり前でも甘えでもなかったんです。
自分の頭ではそうやって納得しようとしても、身体は限界だと教えてくれていたんです。
自分の身体の声は、自分が一番に聞いてあげないと誰も気づいてくれません。
心や体が壊れてしまう前に、病気の身体になってしまう前に、自分と向き合ってみてほしいと思います。
あなたに当てはまる部分があったなら、もう限界まで我慢しなくていいですからね。
まずは病院へ行って、それからゆっくりと治していってくださることを願っています。
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