「クラスには行きたくないけど、部活には行きたい!」
そう思うお気持ち、本当によく分かります。
というのも学生時代、クラスでのちょっとしたいじめが原因で、私自身3学期の間だけ不登校の時期がありました。
仲の良い子は同じクラスにはいなかったし、いじめを受け続けるくらいなら学校なんか行きたくはなかったんですね。
ただ!部活動だけはど~しても参加したかったんです。
部活ならいじめられることもなかったし、すごく仲の良い子もいたし、部活まで行けなくなるのは絶対にイヤだと思ったんです。
なので「授業には出ない。がしかし、部活動だけはみっちり参加!」
という私の体験談が、同じ境遇や悩みを抱えた人たちへの励みや参考になればいいな、と思います。
不登校でも部活だけは行きたい!!
最初のキッカケ
クラスでいじめられるようになったきっかけは、まじでほんのちょっとした些細な出来事が発端だったような気がします。(10年も経つと記憶もおぼろげ)
いじめの主犯格の子とは最初は仲良かったし、下の名前で呼び合ってたりもしたのですが、気が付けばいじめられる関係になってました。
本人曰く「いじめてたんじゃなくて”いじってただけ”」とのことでしたが。(不登校するようになった後に担任の先生から教えてもらった)
とまぁ、だいたい不登校に至るまでの最初のきっかけはこのような感じでした。
不登校になるまでの経緯
- 「学校まじで行きたくねぇ」と暗い気持ちでクラスに行く
- 暇つぶしにいじられる(っていうかいじめられる)
- 人前で泣くことができなかったので我慢するしかない
- やっと授業が終わって楽しい部活へGO☆
- 部活が終わり楽しく帰宅(1へ戻る)
これが1学期2学期と続いて、さすがに負けず嫌いの私でも「あかん!もう無理!」と、我慢できず家で号泣してしまいました。
そんな私を見かねた親が「無理して学校に行く必要はない」と言ってくれたことで、晴れて不登校となります。
不登校でも部活は行きたい!と思った理由
クラスには死んでも行きたくなかった・・・けれども!
部活だけは絶対に絶対に行きたかった!!
というのも、とっても仲の良い幼馴染が同じ部活に入っていたので、部活だけは本当に楽しかったんですよね。
先輩も同学年の子もめっちゃいい人ばっかりで、キツイ練習もまったく苦ではありませんでした。
そうなるとですよ、自分のクラスには行きたくなくっても、部活動だけは参加したいわけです。
当時はネットもあまり普及していなかったので、「学校には行くがクラスには行かず、部活だけ参加して帰る」なんてことができるのかどうか。
そんなことしたことある人がいるのかどうか、なんて調べようもありませんでした。
学校に行きたくないけど部活は行きたい・・・なんて「あり」なの?
結論から言えば「部活だけ登校はあり!」でした。
3学期の間、まじでクラスの授業には一切出ず、部活動が始まる時間に合わせて登校→終わったら友達と一緒に帰宅。を貫きました。
「部活動だけ参加」のためにしたこと
確かクラスの担任と親を交えて話し合ったような気がします。
あとは部活の顧問の先生とも、話をしたかな? たぶん、したような気がします。(ほんと記憶が・・・)
私の場合、不登校を咎めてくる人が周りに一人もいなかったので、相当スムーズに「不登校(部活だけ登校)」することができたなぁって感じでした。
周りの反応はどうだったのか
幸か不幸か同じクラスに部活の子がいなかったため、部活の人たちに「自分がクラスでいじめにあっていて不登校中」という現状を知られることなく参加することができました。
当時は「あぁ、部活の人たちには知られていなくてよかった」と思っていたのですが、今思えばバレバレだったかもな~という気がします。
だって誰よりも早く部室の前にスタンバっていたし、なんなら私の知らないとこで噂になっていたかもしれません。
でも「あいつ不登校なのに部活だけ来てんだ~」とかいう態度では誰も接してこなかったし、それはもう快適に部活動に励むことができました。(ほんといい部だった)
あと幼馴染にだけは不登校の理由もなにもかも喋りまくりました。
一人でも学校に理解者がいてくれるのって、本当に心強かったです。
一個だけ不登校で困ったこと
ただ唯一困ったことと言えば、登校時間によっては帰宅組とかち合う瞬間の気まずさ、ですね(;’∀’)
部活が始まる時間に合わせて登校してたのですが、学年やクラスによっては帰宅時間とかち合っちゃうんです(汗)
みんなが帰る方角に向かって歩いているのに、自分だけは学校に向かってズンズン歩いて行っているという状況がね・・・。
他人からすれば「え、なんでこの人この時間に学校に来てんの??」って疑問が当然あるので、ま~視線の痛いこと痛いこと・・・orz
あの視線だけはツラかったな~と。でも逆にそれだけなんです。なので全体的に見れば、ほぼ困ったことってなかったですね。
普段の勉強はどうしていたか
授業に出ないで部活だけ出てた時でも、家でしっかり勉強してましたよ!
学生生活3年間まるまるを不登校で終わらせる気はなかったので、勉強は家できちんとしてました。
自宅学習なんて限度があるんじゃないの? って思うかもしれませんが、全然そんなことはなかったです。
いるだけで苦痛なクラスでストレスMAX状態で授業受けるより、くつろげる家か図書館で勉強した方が何倍もはかどりました。
テスト期間はどうしていたのか
クラスに行かなかったのであれば、一体どこでテスト受けてたの? という話ですが。
私はクラスにはぜっっったいに行きたくなかったので、生徒指導室?進路指導室? だったかな。
名前もう忘れちゃいましたが、クラスからは遠~く離れた部屋で、一人っきりでテスト受けてました。(まじ快適だった)
自習でのテストの結果は・・?
自習なんて自分でも「無理あるかもな~」と、ちょっとは思ってました。
先生の授業を受けるから、テスト範囲がわかったり・要点をおさえたりができるのですから、自習じゃやっぱり無理かしら・・・って。
それで3学期のテスト(学期末テスト)を受けた結果、どうなったかと言うと。
「全体の平均点が2学期より上がっていた」という結果となりました。(;・∀・)<あれっ!?
これはあくまでも自己分析ですが、おそらくストレスフリーな環境でのびのびとテストを受けることができたから、頭がきちんと働いたのではないかな、と思います。
2学期頃はいじめっ子らから「いつ・何をされるか・気が気じゃない」って事に意識が行き過ぎてて、授業の内容なんぞ頭に入ってこない状態だったので。
あまりテストに対して意欲的ではなかったのですが、不登校したことで思わぬメリットもあったもんだなぁと思いました。
不登校も部活動だけ参加も「したいようにすればいい」
無責任に聞こえるかもしれませんが、本当にそう思います。
不登校することも、部活動だけは参加したい!ってことも、したいようにすればいいんだよ!と。
自分は当時の判断が最善だったと今でも思っていますし、結果「やってよかった」ことでした。
というのも、そのクラスの「特定の人物だけが死ぬほどイヤだった」だけなので、次の学年からはまた普通に登校することができたからです。
もしこの時、あと1学期我慢すればいいだけなんだ・・・と嫌々ながらもクラスに行っていたとしたら。
それこそ心がストレスに耐え切れず、次の学年から卒業まで不登校で終わっていたかもしれません。
唯一楽しかった部活動にすら参加できなくなっていた可能性もあったわけです。
一番気心の知れた幼馴染とも、もしかしたら縁が切れていたかもしれない。
そう思うとゾッとしますし、「部活動だけでも行けばいいよ!」と言ってくれた親には本当に感謝しています。
うちの親はとくに柔軟な考え方をする(変とも言う)人たちなので、その辺もすごくありがたかったです。
部活だけに参加するということを可能にしてくれたのは、周りの人のおかげが大きかったなぁと思います。
- 親や担任が理解のある大人であったこと
- 部活が心の支えになるくらい、いい人ばかりだったこと
- すべての事情を知っても変わらず接してくれた親友がいたこと
行けなくなった理由は「他人のせい」でしたが、
行けるようになった理由もまた「他人のおかげ」でした。
後悔しない方法を選んでいい
「不登校なのに部活動だけ参加するなんて、ありえない」って言ってくる人の方が多いかもしれません。
周りが言ってこなくとも、自分がそう考えてしまって、完全に不登校になってしまう人もいると思います。
変えちゃいけない常識の方が多いですが、「変えた方がいい常識」もあると思うんですよね。
不登校になるなんて性格に問題が・・・とか
部活動だけ行きたいなんて自分勝手な・・・とか
「いやいや、場合によってはどんな形でも本人のしたいようにすればいいじゃん!」って、周りも自分も考え方を変えられるといいのではないかなぁと。
ストレスに押し潰されてしまう前に「色んな道を選んでいいんだよ」というのが当たり前になったらいいのにな~と感じました。
不登校でも部活だけ行っていた話。のまとめ
「部活だけ行きたい」なんて、同じように考える人はいないと思っていました。
でもやっぱり「自分だけ」ってことはないんですね。
姉は教師なのですが、私と似たような境遇の子の話をつい最近聞いたのだそうです。
その子の場合は親や周りの大人の理解が得られず、「部活動だけ参加」はできないまま不登校になって、卒業されたのだそうです。
自分なら「部活だけでも参加できるならした方がいいよ!」って言ってあげられたのに・・・と複雑な気持ちになりました。
色んな可能性があるのだということを、私の体験談を参考に知ってもらえればいいな、と願っています。
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