前回チョコアレルギーだった場合の原因や症状と対処法をご紹介しましたが、一番気になるであろうことを書いてませんでしたね。
チョコの代用品になるような素材があるのか?
これはずばり「あります」!
それは一体どんなものなのでしょうか?
しばらくの間チョコが食べられない苦痛を少しでも和らげるべく、チョコアレルギーの人のために作られた対応商品や、いっそのこと手作りはいかが?などご提案させていただきましたので、ご覧くださいね^^
チョコレートアレルギーに代用品って何があるの?
チョコアレルギーの人にコレ!
という代用品をあげるとしたら、「キャロブ」が一番いいのではないかと思います。
っていきなり「キャロブ」と言われてもなんのこっちゃ!ですよね^^;
まずキャロブというのが何なのか?ご説明します。
キャロブというのは、マメ科の植物である「イナゴマメ」のこと。それと果肉を乾燥させ粉末状にしたものをキャロブパウダーと呼びます。
このキャロブはユーラシア大陸やアフリカ大陸のような地中海付近で栽培されているのですが、なんと現地ではコーヒーやココアの代用品として使われているんです!
カフェインが含まれていないので、コーヒーやカカオに対するカフェインアレルギーの人でも安心して食べられるものなんです。(※ただしキャロブにもニッケルは含まれているため、重度のカカオアレルギーの場合は完全に安全を保障することはできません)
ここでちょっと話は逸れますが、ペットにチョコがダメっていうのはご存知でしたか?
犬や猫にチョコをあげると、人間よりも高い確率で中毒症状が引き起こされてしまいます。最悪命に関わることも…これはカカオに含まれる「テオブロミン」が大きな原因なのですが、キャロブには含まれていないため、ペットにあげてもいいんです。
じゃあチョコ(カカオ)アレルギーの人にはピッタリじゃん!と喜んだのですが、1つだけ注意事項があります。
これはマメ科の植物。ということは「大豆」アレルギーの人には注意が必要。
でも大豆アレルギーでキャロブに反応する人はごくごく稀なので、事前にアレルギー検査をしたりちょっとだけお試しで食べてみてどうもなければ大丈夫です。
大豆アレルギーの人でキャロブを食べたら反応が出た!という人に理由を聞いてみれば、原因は「食べ過ぎ」だったとのこと。食べ過ぎってこうもいけないことなんですね。安心できるからといって、食べ過ぎには注意ということです。
チョコレートを手作りすればアレルギーを持ってても安心?
チョコを手作りするならカカオ使わなきゃできないじゃん!とツッコミを入れたくなったでしょうが、先ほどご紹介した「キャロブ」がありますよね?
これを使ってチョコを手作りすれば、アレルギーを防ぎつつも「なんちゃってチョコ」が食べられる☆ということです^^
キャロブパウダーってなかなかお店で見かけることがないので、探すのがちょっと大変ですが、自然食品店に行くと置いてあることが結構あります。キャロブパウダーは珍しいので、今のところ日本で手に入れられるキャロブパウダーは1、2種類程度ですね。
あとはネットで探せばもちろんあります。「キャロブパウダー」と打ち込むだけで色んなサイトが取り扱いをしてるのがお分かりいただけると思いますので、値段や送料などを比較してみてください。
ここでちょっと「味」の補足。
私は最初キャロブを知った時、「天からの助けやー!」と飛びつき即購入したのですが、完全に「チョコ・ココア」を想像していたためそのギャップに驚いた記憶があります。
あのココアのほろ苦い香り、チョコに加工されることで甘味が加わってたまらないものがありますよね?そしてそれの代用品を手に入れたのだから、それを期待しますよね?
実際キャロブを使ってココアにしてみた時「なんじゃこりゃぁ…!」とリアルに言ってしまったのです…そう。結局は似て非なるもので、全くの別物。
味は悪くないのですが、「これをカカオの代わりに使うのか?」と聞かれれば、完全に再現するのは難しいと思いました。
どんな味かというのがお伝えしづらいのですが…なんといったらいいのか(汗)舐めた時に最初に思った感想は「なんか甘い?」でした。あと鉄分が豊富なのが要因なのか、なんだか独特の風味なんですよね。
本当にキャロブをこんな味って表現することは私には無理です。それまで食べたことなかった味だったので。でもまずいわけではないんですよ、決して。
最初に「チョコの代用品!」って期待しすぎると、結構ギャップあるかもしれないから気を付けてくださいってだけで。まずくはないです(2度目)
ただ何かに混ぜて、とかするのはまだしも、ココアとして飲むにはちょっとおすすめできないかなぁと。キャロブって水や牛乳に溶かしても、結構食感というか、少しザラっとした感じが残るんです。
それにキャロブ自身に甘味があるので、砂糖を入れれば甘すぎるし、入れなければキャロブが勝ちすぎてなんとも言い難い味になるしと、結構使うのが難しいんです!
それでも試してみたい!という方は、ココアにして飲むよりもパンケーキやクッキーなどから試しに手作りしてみることをおすすめします。
私はキャロブを完全にココアを入れる時と同量にして、パンケーキ作って食べたりしてましたよ。生地に砂糖入れない分、メープルシロップとバターを結構かけちゃってましたが^^;あれはあれでおいしかったです。
探すとレシピが意外にたくさん出てきますので、そこから試していってお気に入りの配合を見つけると、キャロブの使い道は広がっていきますよ♪
アレルギーでチョコレートに対応している商品とは?
これはキャロブパウダーを使った「キャロブチップ」がおすすめ!
というか今のところコレしかありません(泣)
しかも取り扱ってるというか、キャロブチップとして生産しているのも1社だけなんです。まだまだメジャーではないんでしょうね。
でもこのキャロブチップ侮るなかれ!
私はキャロブパウダーの使い道には困ったけれども、コレは気に入ってます♪
そこで原材料には何が入っているのか、当然気になりますよね。主要な材料に安心できても加工する段階で「実は・・・」ということってなくもないですし、成分チェックは必須。
【キャロブチップの原材料】
大麦シロップ・コーンシロップ・ヤシの実油・いなご豆・乳化剤(大豆由来)
以上です!これなら安心して食べられますね^^
食べてみると多少のザラつきはやっぱりあるものの、キャロブパウダーとは比べ物にならないくらい、チョコ感は増します!
なのでキャロブパウダー入りのケーキを作る時は、かならずと言っていいくらいキャロブチップも入れてます。焼けて溶けたところとか、一瞬「チョコ!?」って思うくらい近い出来上がりになりますよ。
もちろんカップケーキやクッキーなど、プレーンな味付けのものに混ぜても、まったく違和感なくチョコ感を発揮してくれます(というかおいしい)
なのでキャロブパウダーから挑戦するのもありですが、ど~しても「味が気になる・・・」となったらキャロブチップの方を試してみてはいかがでしょう?^^
まとめ
どうでしたか?
「チョコの代用品といえばコレ」と思える、キャロブをご提案させていただきました。
チョコアレルギーだから絶対にがまん!と言っても。すぐに食べるのをやめればストレスになりかねませんよね。ここは代用品でしばらくがまんして、経過観察してくださいね。
クリスマスやバレンタインやホワイトデーと、何かとチョコが蔓延する中でがまんするのは相当に辛いものです。でも食べればもっとヒドくなるかもしれない・・・。
しばらく、しばらくの間は違うもので耐え抜きましょう!
食べ過ぎをやめれば食べられるようになることは珍しくありません。ちゃんとお医者様の指導に従って、ゆっくりとアレルギーが改善されていくように頑張っていきましょうね♪
以上、チョコアレルギーの同士に捧ぐ。でした!
コメント