5月に入って、桜も葉桜になる頃に一番気を付けたいことが1つありますよね。
そう・・・「毛虫」!(もう言葉にするのもイヤ)
桜も完全に散ったこの時期から毛虫が増え、外に出るのもイヤになりますよね;;
しかも毛虫って6~8月だけ気を付ければいいと思いきや、実はほぼ年中いるんです(汗)
なので刺された覚えはなくとも、毛虫が原因で起こる症状がいくつかあります。
市販の薬で応急処置をしてしまい結果跡が残ってしまった、なんてことにならないように、まずは毛虫に刺されたらどんな症状が起こってしまうのか?
ということを対処法と共にご紹介していきます。
毛虫に刺された時の症状は?
毛虫に刺されると、大抵の人が「猛烈なかゆみ」の症状がでます。
そこからかゆみがいったん収まったと思って油断していると、あとから「水ぶくれ」のような水泡ができたり、かゆみが再発してさらに蕁麻疹のような症状がでたりします。
無数の赤いポツポツが現れたり、蕁麻疹のようなかゆみをともなう場合は、毛虫に刺されたことが原因ということが多いです。
刺された覚えもないのになぜ?と思うような時も結構ありますが、毛虫って虫自体に毒があるのではなく、「毛」に毒があるため、抜け落ちた毒針毛(どくしんもう)が付着して「刺されたのと同じ症状が出る」場合があるんです。
毛虫の毛って目立つものではないですし、それが抜け落ちて皮膚や衣服に付いてしまっていたら、木を避けて歩いていても「触れてしまう」可能性は十分にありえるんです。
ちなみに長袖だろうが長ズボンだろうが、繊維の隙間を通して容赦なく刺されます。
そしてその毒針毛が皮膚に付くとその毒で皮膚の内側を破壊され、さらにヒスタミンが放出されるので長い間かゆみに悩まされることになるんですね。
※ヒスタミンとは活性アミンの一種であり普段は皮膚内に収まっているのですが、何かのきっかけで過剰に分泌されることでアレルギー反応を引き起こすことがあります。
なのでアレルギー反応や蕁麻疹・アトピーに似たかゆみが続いたり、水ぶくれなどの症状が出た場合は、それはもしかしたら「毛虫の毒」に反応している可能性があります。
また初期症状としては「かゆみ」が出る場合が多いのですが、毛虫にも様々な種類がいますので、個体によってもその毒針毛による症状に違いが出てきます。
突然痛みに襲われた後にかゆみがでてくる時もあります。皮膚に異物が触れて、それに対して体が抵抗することでかゆみが出てくるので、かゆみがあれば要注意です。
※毛虫は毛に毒がありますが、実は繭や抜け殻、死骸にも毒があります。どんな虫のものか見た目では判断しにくいので、万が一を考えて繭・抜け殻・死骸には触れないよう気を付けましょう。
毛虫に刺された時に市販の薬がNGな理由とは?
蕁麻疹のようなかゆみの症状や、一見蚊にかまれたかのような赤いポツポツには、市販の塗り薬を塗って応急処置をして経過観察してみるという方が多いと思います。
あきらかに症状が毛虫によるものだと分かる場合でない限り、かゆみで病院に行かれる方はそうそういないのではないかと。
毛虫が大発生する時期も6~8月がピーク(桜の木の場合)なので、蚊による虫刺されと勘違いされる方もいらっしゃいますしね。
しかしこれ、市販のお薬での応急処置は「毛虫が原因」だった場合まったくの無意味です。
最悪逆効果になってしまいかねません。
これはなぜかというと、毛虫によって毒の種類も多岐に渡るため、その毒の症状に対する治療法も違ってくるからです。
Aの毛虫の毒に対して、Bの毛虫の毒に対する治療法を施してもあまり意味がありません。
猛毒の毛なら解毒剤に近い薬を処方されることもあれば、比較的軽度の毒にはビタミン剤を処方されることもあるのです。
市販薬はかゆみに対して一時的な効果を発揮してくれるかもしれませんが、肝心の毒に対して根本から中和してくれるわけではないので、内部にいつまでも残って症状をひきずってしまうこともあります。
自己判断で市販の薬を使い処置してしまうと、あとあと症状がひどくなったり長引いたりと決していいことはありませんので、何に刺されたか分からないような蕁麻疹・水ぶくれができた時は早めに病院(皮膚科が望ましい)に行くようにしましょう。
それに市販の薬で間違った対処を続けてしまうと、いざ病院に行っても原因が特定できなくなる・・・なんてこともありますので、自己判断で処置するのはおすすめできません。
毛虫に刺された跡が残る原因は?どれくらいで消えるの?
毛虫に刺されてすぐ病院に行けばそこまで跡が残ることもないのですが、それも毛虫の種類によって異なります。
大抵の人は刺されたことにも気付かず1日は放置してしまい、その日の夜か次の日に猛烈なかゆみにおそわれて、そこでやっと病院に行く人が多いため、処置が遅れて跡が残りやすくなります。
それにただの虫刺されだと思って市販薬でかゆみだけを抑えて、原因を取り除いていない場合も、いつまでも皮膚内に毒が残っているため跡がなかなか消えないことがあります。
かゆみ自体は3~5日で治まるようですが、跡はすぐには消えません。
毛虫の種類にもよりますが、早くて1週間、長いと2ヶ月は跡が残ることも。
こんなことにならないためにも、ちょっとでもおかしいと思ったら早めの受診をおすすめします。
毛虫に刺されたかも?と思ったらすぐにしてほしい対処法
まずは水で患部をキレイに洗い流してください。
かゆいからと掻いてしまうと、毒針毛がさらに皮膚の奥深くに食い込んでしまい、症状がさらに悪化してしまう恐れがあります。
なるべく流水でかゆみ和らげるようにしましょう。
熱いお湯につかると体温が上がりかゆみが増してしまう可能性があるので、ぬるま湯で洗うだけにしておきます。
衣服やかばんなど、どこに毒が付いているのかを目視で判断するのは難しいので、衣服は全て洗濯し、家も掃除します。
とにかくすぐに気付かない場合が多いので、家の中のどこに毒が付着しているのか分からない時はとにかくありとあらゆる物を洗濯・掃除しましょう。
そして蕁麻疹のような症状だけならまだしも、水ぶくれのように水疱がたくさんできてしまった時はちょっとやっかいです。
毒に対抗して体が水ぶくれを作るのですが、この水疱が破れた時の液が別の箇所に付着すれば、そこから広がってしまう可能性が少なからずあります。
なので体は常に清潔に保ち、毒を早めに追い出すためにも皮膚科で治療を受けてください。
飲み薬や塗り薬も毛虫の種類とその毒で色々違ってくるので、決して自己判断で対処せず、病院で診てもらうよう心がけてくださいね!
まとめ
いかがだったでしょうか。
もしかしたら毛虫に刺された?ということに当てはまる症状や、市販の薬での自己処理が症状を長引かせたり、跡が残る原因になってしまう理由などをご紹介しました。
この時期に虫刺されのような症状が出れば、ダニや蚊かな~と勘違いして市販薬でなんとかしようと軽く見てしまいがちですよね。
それに毛虫の毒に触れてしまっていても、その時に痛みを感じなければ分かりませんよね。
なので赤みが悪化したり、かゆみがどんどん広がっていく場合などは「毛虫が原因」ということが多いので、すぐさま病院に行くようにしてくださいね。
くれぐれも自己判断に頼りがちにならないよう、気を付けてお過ごしくださいね!
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